Graphic Toolでプロ並みのスキルを身につける


【ひろゆき】夢がなくてもこの職業に就いとけば間違いない!学位がいらないコスパ抜群の神職業

23歳になるかならないかという頃、ふと「これからは、コンピュータと英語だな」と思ったのを今でもはっきりと覚えています。いろいろと紆余曲折はありつつも、40歳になった今、その2つ(コンピュータと英語)は十分な習熟度に達したと感じています。(今年の春から、とある巨大テック企業で働き始めたのですが、高い評価をいただけていますので)

では、上記のひろゆきの動画で語られている意見に賛同しているかと聞かれると、「うーん、微妙」という気がしています。まずひとつ目の理由として、人間はたいてい(特に女性は)、いくらそれが「最強の職業だ」とか「カネが儲かる」と言われても、その損得勘定だけで仕事は選べないのです。そして、それだから人間らしいと思います。女性というのは一般的に「損得勘定」に長けているように言われますが、自分が稼げるかというより「自分の伴侶となるオスが強いかどうか」が重要なのであって、自分で稼ぎたいとはほとんどの場合思っていないのでしょう。これはあくまでわたしのこれまでの40年の生涯でなんとなく学んだことなのですが、この意見ははたして「女性蔑視」なのでしょうか? 個人的には、「進化の意味」を考えれば、至極当然の傾向だと考えています。

さて、「女性蔑視」かどうかはさておき、「人間らしい職業選び」という意味で、それがコスパが高いからと言って、プログラマーになりたい人の割合は今後もそれほど増えないだろうと思います。

Googleでも一時期話題になりましたが、女性のエンジニアはなかなか増えていないようです。


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まあ、上記の動画への意見としては、 これで8割がた言い尽くせたのですが、あえて蛇足ながら付け加えるなら、「もし、この動画に影響を受けて、プログラマーが急増したのなら、そして彼らがとても優秀で効率的に多くの仕事を短期間で片付け始めたのなら、プログラマーの需要は急減し始め、結局、それほど給料は高くないという状態になるだろう」ということが、論理思考に長けた人間ならすぐに思いつくということ。

  


【武田邦彦】結婚はするな!※結婚ではなく◯◯をした方がいい※

さて、なにかとお騒がせな武田先生のこの意見。

「もし、妻が夫に育児の負担をもっと積極的に引き受けてくれと主張するなら、これまで男性が担当していた軍事などの負担を女性も引き受けて然るべきところを、その義務にはまったく関心を示さないではないか」

ごもっともだと思います。

ただ、わたしとしては、いささか歴史を紐解いた中から感じていることは、例えば、スパルタでは女性も含めて「全国民が戦士」 という文化を長く続けていたが、たしかにアテネに「戦争」では勝つことができた、が、その結果アテネの領土を支配すると、どうしてもアテネの文化も入ってきてしまう、アテネでは女性はキレイな衣装をまとい、艶やかに化粧を凝らしているのを見て、当然スパルタの女性もマネしたがるだろうし、スパルタの男性だってその女性の気持ちに応えたいという欲求を覚える。先程も女性の考え方の傾向として「自分の伴侶となるオスが強いかどうか」という判断基準に、たんに「格闘で強い」という要素だけではなく、貨幣経済の中で「財力が強い」というのも魅力的に映るようになるわけです。

日本の歴史に擬(なぞら)えるなら、 公家の文化と武士の文化の相剋ということになるでしょう。

平安時代の終わり頃には「源平の合戦」があり、鎌倉時代が爛熟期に入れば「南北朝の対立」となり、室町幕府が腐敗してくれば「戦国時代」となるわけですが、その過程でつねに朝廷が統治するのか、幕府が統治するのか、というバランスを取っていくわけです。どうやってバランスを取っていったのかというと「生きるか死ぬか」の戦いを繰り広げて、多くの犠牲を払いながら落ち着くべきところへ落ち着いていくわけです。

中国の歴史を見ても、農耕文化の帝国が周辺の遊牧民族に攻めこまれ、統一と分裂を繰り返しつつ発展したわけです。

ヨーロッパの歴史でも、ローマ帝国が長きに渡り繁栄したけども周辺の蛮族(ゴート族)によって破壊され、キリスト教文化が根付いて穏やかに暮らしているところに北方からバイキングが襲ってきて殺戮と略奪をほしいままにしたわけです。また、イスラム教徒は操船術に長けていて、しばしば海賊行為に悩まされながらも、十字軍を派遣し反撃し、その当時としては先端的だったイスラム文化から多くのことを学びつつ、ルネサンスが花開くわけです。

だいぶ長くなってしまいましたが、武田先生の意見には気持ちとしては大いに賛成だけども、歴史を鑑(かんが)みるに爛熟と動乱の繰り返しはこれからも避けられず、今は要するに「爛熟の極み」なのでしょう。おそらくこれから5年10年と経つうちに、街には高齢者が溢れかえり病院が満杯になり、適切な治療を受けられず徘徊し、路上で野垂れ死ぬ老人も出てくるのではないでしょうか。そんな絶望的な社会で若者たちの心は荒(すさ)み、今は「ゆとり」のある草食男子たちも野生化し始めるのかも知れません。当然、暴力や犯罪が増えることになり、嘆かわしい事態が常態化することになるでしょうが、その先に大きな進歩があるように思うのです。

 

これ以上プログラミングのスキルを伸ばす必要はないと思いつつも、そのスキルに数学や統計学を組み合わせ「機械学習」の習得に励んだりしていましたが、上の論理で言うならば「うーん、それはたしかに昨今の潮流に乗った活動であって素晴らしいのだが、どうやらそれはあまりに”スパルタ”的すぎるな、もっとアテネの要素を高めるほうが、このネット時代を生きるには”よりスマート”だ」と思うようになりました。

ずいぶんと長いこと悩んだのですが、表題にあるように「Graphic Toolでプロ並みのスキルを身につけること」に挑戦してみようと思いました。

 


Inkscape Beginner Tutorial: Simple Letter Logos

実は最近、イタリア語もやっているのですが、「英語でイタリア語を教えてくれる」動画はとてもたくさんあり、1円も払わずにかなりレベルにまで習得できそうです。まあ、わたしが言うまでもなく、世間の多くの人は英語をぜひとも習得したいと思っているでしょうが、たんに日本の労働市場で有利な立場に立てるという「損得勘定」だけではなく、趣味の世界でもとてつもなく幅が広がるという特典があるということは強調しておきたいと思います。 

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これが動画の最後での完成図です。

 

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 ちょっと遊びを加えて、こんな感じに仕上げてみました。

「グラフィック」と言えば女性の得意分野のようですが、実際にやってみると(英語スキルの部分は考慮しないとして)、欲しい図形を得るために2つの図形をくっつけたり、差分を残したり、とわずか8分ほどのチュートリアルのなかにも、かなりたくさんの小技が使われていて、多くの女性はついていけなくなるように思われます。

それらの操作としては、「統合」「差分」「交差」「排他」「分割」があり、わたしにはなんだかデータベース用語のように響くのです。女性にとっては「それって意外と可愛くない」と放り出したくなるかも知れませんが、これからの厳しい競争を考えると、これくらいのスキルは身につけておかないとロクな仕事にはありつけないのではないでしょうか。また、子供のいるママであれば、できるだけ早いうちから「コンピュータを使ったお絵かき」に子供をなじませておけば、自然と(意外なことに)グラフィックツールから論理思考の訓練を積むことができるでしょう。